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たとえば、猿であれば、「その気かどうか」は簡単に分かります。猿のメスは「その気」になる、つまり発情期になると、お尻が赤くなるからです。猿のオスは、その赤いお尻を目印に言い寄るだけでいいのです。 しかし、年中、発情できる人間の場合、話はそれほど単純ではありません。「その気のない」女性を「その気がある」と誤解して言い寄っても、口説き落とせる確率は非常に低いし、場合によっては、痴漢に間違われたり、変人扱いされることだってあるでしょう。 反対に、たまたまその女性が「したい」という欲望を強く抱いていれば、ふつうならまずありつけない、いい思いをさせていただくこともあります。 そう考えてくると、とりあえずひと晩だけでも女性とベッドインしたいと思っている男は、女性をその気にさせる方法を磨くより、「その気のある女性」をいち早く見つける眼力を養ったほうが、はるかに賢明だということがお分かりのはずです。 ★ 女性にその気があるかどうかを見抜く眼力は養えるか アメリカのシングルズ・バー(独身の男女が集まるバー)に通う男たちを対象に、「女性のどんな誘惑テクニックに効果があるか?」と訊ねたところ、上位を占めたのは次のようなものだったということです。 ・ 腰や下半身を男の体にこすりつける ・ もの欲しげに男を見つめる ・ 男の首に腕を回す ・ 男の髪をなでる ・ 唇をすぼめて投げキッスをする ・ ストローや指を吸うそぶりをする ・ 前かがみになって胸の谷間をのぞかせる ・ 体をのけぞらせてボディラインを強調する なんだか、眼力など養うまでもなく、こんな女性がいれば、どんな鈍感な男でも「その気」があるとわかってしまいそうですが、ただし、注意しなければならないのは、女性のこうした仕草は、いずれも彼女たちが「一夜限りの性関係」を求めている場合に多く見られるということです。 とくに、視線によるアプローチも有効だということです。 たとえば、男の目をじっと見つめて、相手の男が見返しても視線をそらさない、これは、多くの場合、女の「してもいいOKサイン」だといいます。 ただ、現実には、女性がこちらをジッと見るのは、ただの近視のせいだったり、ただ酔っ払っているだけ、なんてこともよくあります。女性にその気があるかどうかを察する眼力を磨くのは、なかなか大変なのであります。
相手が詐欺師と知っていても、騙され続ける女性がいますが、これは、それほど不思議なことではないのです。 「キミと寝ていると、心のなかまで癒される」 「キミの澄んだ声を聞いているだけで幸せな気分になる」 「キミの優しさは、なんだか、生まれる前の母体内の安らぎを感じさせてくれる」 といった、女性をその気にさせる絶妙の言葉やセリフのサービスは、けっして不実のなせるものとは限りません。 それどころか、言葉でのサービスには、女性をイイ気分にさせようとして努力する「誠意」すらあるのです。女性は、その「誠意」を評価するのです。 どのみち、金が目的のプロ詐欺師でなくても、体が目的ならば詐欺師と変わりはないといえます。 それなら、言葉の演出という「誠意」を見せて、ウソでもいいから、せいぜいシンデレラの気分にさせてちょうだいという、女性の心には、そういう期待もあるようです。 だから、詐欺師に騙されるからといって、無知の世間知らずの女性と考えているようでは、まだまだあなたは甘い。 いっぽう、「口のうまい男」の側にも、それなりの絶妙な心理テクニックがあります。 前出の三つの言葉を再検討しますと、これらのウソだらけのようなセリフには、意外にも、あきらかなウソは、ひとつもないのです。 世界一の美人とは言っていないし、美人女優の誰かに似ているとも言っていません。素晴らしいスタイルだとも、星のような瞳だとも言っていません。 すなわち、「口のうまい男」というのは、太っていることを気にしているような女性にはスタイルがいいと言ったり、肌荒れがひどい女性に、絹のような肌だといったりする「間違い」は、けっして侵していないのです。 つまり、できるだけウソから遠ざかるように、曖昧かつ絶大なお世辞を並べ立てて、かなりリアルなシンデレラ体験を提供しています。 そうした気遣いもまた、女性にとっては「細やかな誠意のこもった言葉のサービス」となるのです。 女性たちは、昔も今も、金と名誉をモノにする男の強さに憧れ惹かれるものです。それでは、金も名誉もルックスも持っていない男は、どう立ち向かったのかと言えば、「口のうまさ」という秘策があったのです。 どんな男にも、何としても女性をゲットしようという本能が埋め込まれています。金、名誉、ルックスで負けたからといって、種族保存のレースから降りるわけにはいかないのです。そこで、考え出されたのが、「誠意ある言葉やセリフのサービス」の心理テクニックなのです。
ある20代後半の女性は、「男の人がポケットにジャラジャラと物を入れているのが無邪気で子どもっぽい」と言います。 また、「40代の男が、長ズボンの丈が短くて、靴下がむきだしになっているのが子どもっぽい」、大の男が、プロレスを見て本気で熱くなっているのが「無邪気で子どもっぽい」なんていう声もあるようです。 要するに、いかにも隙だらけで、感情があらわになったところを見せたりすると、大人の女には「無邪気な子どもっぽさ」があるようです。 どんな男のなかにもある子どもっぽさや少年っぽさをナチュラルに出しておけば、それなりに女の心をゲットできてしまうのです。 ★ 女性は、なぜ、少年のような無邪気さを持った隙のある男に弱いのか じつは、その背景には、生物的名戦略があります。 黄色人種の場合は、多くの情報を柔軟に吸収できるために、脳の成熟を遅らせる「ネオテニー(幼児化)」という戦略をとっているといわれています。 脳が幼いということは、大人になっても好奇心や冒険心が保たれ続けるということで、発見や創造のほとんどすべては「少年の心」が生んだものだともいわれています。 そのネオテニーの効果は、黄色人種の女のDNAにもプログラムされています。だから、日本の女性たちは、DNAの指令によって、無意識のうちに少年っぽい男たちに魅了されてしまうというわけです。 こういうと、これからはますます少年っぽさで押し切ってやろうという男性も多いはずですが、少年路線を走りすぎて、「アホ」とか「バカ」とか思われないようにすることもむろん重要です。 ポケットをジャラつかせ、ひいきの野球チームが負けたといっては泣き、約束の時間に10分遅刻しただけでプリプリ怒るような男は、やはり、ただの未熟者にほかならないのですから。 大切なのは、「少年っぽさ」、「子どもっぽさ」というのは、「垣間見える」隙のようなものでなければならないということです。 つまり、女性にとって「少年っぽさ」が新鮮であるためには、日ごろは、かなりしっかりした男を演じていなければならないのです。 その点、くれぐれもお間違いのないようにしてください。
女性を口説いてその気になりやすいのは、季節で言えば、夏とクリスマスを思い浮かべる人が多いでしょうが、実際には、秋の11月に口説いたり告白したりすれば、成功する確率が高いようです。 夏はアバンチュールの季節で、女性にとって、それはひと夏の体験ですから、夏が終ったあとに、未練を残さず別れられる男ほどベターということになります。 ですから、クルマ、ヨットなどのツールとノリの良ささえあれば、夏に女性を口説くのはたやすいはずです。 ところが、女性を口説く大チャンスであるはずのクリスマスになると、二の足を踏む男が多い。女性がクリスマスに求める男は本命に違いないという気の重さ、クリスマス直前はレストランやホテルも予約できるはずはないとの計算もあいまって、女性へのアプローチを自粛してしまうのです。 その想像は、間違ってはいないでしょう。ただし、間違っているのは、スタートの時期です。それは、女性にとって、クリスマスがいかに重要なイベントであるかを考えてみれば、よくおわかりのはずであります。 ★ クリスマス・プレッシャーのため、11月が狙い目になる 「クリスマス・プレッシャー」と言われるように、多くの女性は、クリスマスに一人ぼっちでいてはならないという強迫観念を抱いています。 クリスマスは、女性にとっては人生の根幹にかかわる恋のイベントであり、新しい年を迎えようとする時期でもあります。年の終わりと年の始まりは、ますます女性に人生を考えさせます。 ちょうど、タイトルマッチを控えたボクサーや入試を控えた受験生のように、クリスマスにかける女性のコンセントレーションは、その一ヶ月前から始まっています。 つまり、彼氏のいない女性は、11月の声を聞いたとたん、大きな不安が頭をもたげてきます。そこにこそ、駆け引きに勝つポイントがあると思えばいいのです。 たとえバリ島や湘南でしか本領を発揮できない夏男でも、クリスマスを一ヵ月後にひかえた女性の焦りにつけ込むスキは十分にあります。 女性のほうも、大事なクリスマスをともに過ごす相手を、三日前につくるわけにはいかないと思っています。だから、一ヶ月の交際期間は、女性が、自分自身を納得させるためにも、ぜひとも必要なのです。 それが、「女性を口説いてその気にさせるのは11月がベスト」という根拠になるわけですが、その一ヶ月の交際期間においては、ぜったいにボロを出してはいけません。 この期間は、強い印象を与えようとして奇抜な言動をしてみたり、かわった趣味を披露して、本当の自分をわかってもらおうなどと、ゆめゆめ考えないことです。 とにかく、ふつうのいい人、優しい人を演じ続け、静かに一ヵ月後のベッド・インを待っていればいいのです。 この時期の女性の心理は、手堅くクリスマスを過ごす相手を確保することに向かっているので、ただ優しくしてくれるだけの可もなく不可もない男で十分なのです。
あなたは「今日こそはラブホテルへ!」と決心して、彼女を食事に誘ったとします。では、どうすればそのレストランからスムーズにラブホテルへと移動できるのだろうか。 ここでは、女性をその気にさせてホテルに誘う方法やテクニック、ノウハウについて考えてみましょう。 ★ ホテルに誘うための具体的な方法・テクニック 食事の場所ですが、学生同士なら、レストランにしてもホテルにしても、安さだけで勝負できるでしょうが、仕事をしっかりしている大人の男と女の場合なら、やはり、それなりの大人のムードを演出できるようなステキな場所選びも大切です。場末の酒場に誘うようでは、その時点でジ・エンドでしょう。 @ 基本的に、ムードの演出できるレストランを設定し、そこからタクシーに乗って10分程度の距離にあるホテルなら、正解といったところでしょう。ホテルが遠いと、タクシーでの移動中にその気になっていた女性も、気が変わる可能性がないとは言えないからです。 A 次は、レストランからホテルへの直行は、少し露骨過ぎるというのであれば、あいだにバーをはさむのもいいです。女性を口説くのに、焦りすぎるのも、失敗の原因になりやすいので、食事の次は、少し薄暗いバーで囁いてみるのもいい。 さて、そのバーですが、ラブホテルから歩いて5分程度にある店が理想です。食事がすんだら、「ちょっと感じのいいバーがあるから、寄っていこうか」と誘ってみます。ここで、「ノー」と言われたら、完全に脈なし。あきらめて、一人ヤケ酒でも飲むしかないと覚悟を決めることです。 イエスの返事が返ってきて、目的のバーまでタクシーで移動したら、いよいよ口説きです。 まず、バーでの位置関係ですが、やはりカウンター席がベスト。 ★ 口説くときのセリフのポイント 口説き方は難しく考えず、「ちょっと休んでいこうか」あたりが無難でしょう。あなたに自信があるのなら、ダイレクトに「寝ようか」でもいい。 セリフのポイントしては、「ちょっと感じのいいバーがあるから・・」「ちょっと休んでいこうか」と紹介したように、この一連の「ちょっと」というセリフには、「キミとちょっとでいいからベッドを共にしたい」というニュアンスが込められており、そのことは彼女のほうにも伝わっているはずです。 ここで、「うん」でも、「ハイ」でも、「無言」でもいいから、首を横に振らなかったら、「肯定の意思表示」であるから、長居は無用で、バーを出て早くホテルに向かうことです。そして目指すホテルが近づいてきたら、さりげなく彼女にホテル側を歩かせます。これは、ギリギリになって逃げ出さないための配慮です。 こうして無事、ホテルにたどり着けば一件落着になるのですが、週末の午後10時ともなると満室のということもザラです。こんなとき、彼女と相談するようでは白けるだけです。ふつうは、歩いているときに、「空室」のランプを確認しておくか、フロントで「あと何分くらいで空きますか?」と訊ねてみるのもいいでしょう。
男が恋愛を実践研究するのに一番ふさわしい場所は、キャバクラではないだろうか。キャバクラ嬢を口説いてその気にさせるのは、そのへんを歩いているギャルをストリート・ナンパするよりも、三倍ほどむずかしい。 理由はいたって単純で、キャバクラ嬢たちはきわめて多忙だということです。 ほとんどのキャバクラは、深夜3時から4時までの営業時間になっているので、実際は、アフターもへったくれもないことになります。 キャバクラ嬢のほうは、昼過ぎまで寝ていられるとしても、翌朝に出勤を控えたサラリーマンには、深夜の4時以降のデートなどは、とうていつき合えるものではありません。かといって、寿司だの高級焼肉などを食べさせる同伴出勤なんぞは、口説き戦線から引退したオヤジのすることです。 では、お店の休日を狙ってデートに誘うのはどうでしょう。 それこそ、ムリ中のムリというもので、10回以上の指名をしているならばまだしも、初回で週1の休日をボクのためにくださいなんていうのは、道ですれ違った人に、1万円を借りようとするぐらい困難なことです。 とはいえ、抜け目なく、駆け引きをする根性があるならば、キャバクラ嬢相手でも方法がないわけではありません。 ★ キャバクラ嬢をその気にする取って置きのテクニック じつは、初回でキャバクラ嬢を自分の彼女にしてしまう、とっておきのテクニックがあります。その戦術の基本は、「たったの一日で、キミだけに、ぞっこんになってしまった」というメッセージを、相手に本気で信じさせることです。 彼女たちは、そういうたぐいのことを言われ飽きているので、キャバクラ嬢ほど、それを信じさせるのがむずかしい相手はいません。 ★ 具体的な方法とは ・ 店内で気に入った子を指名し、2時間のワンルームが過ぎたら、連れとともに、素直に店を出ます。 ・ その前に「キミが、いままでに会ったなかでいちばんのタイプだ」などと、それなりに口説いておくことを忘れないように。 ・ そして、そ知らぬ顔で友人と別れ、アクセサリーなどのプレゼントを買い、一時間後に店に戻ります。もちろん、指名するのは、さっきの彼女でなくてはなりません。きっと、彼女は、目を丸くして「ウッソォー」とひっくり返った声を上げるでしょう。その驚きの声には、喜びの響きもこもっているはずです。 ・ そこで、ダメ押しにプレゼントを差し出す。あまり言葉は、いりません。「どうしても今日、もう一度、会いたくなっちゃって」と、照れくさそうに言うだけでいいのです。
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