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恋愛で幸せをつかむために


あなたが、あなたを苦しめる相手や対象をよく知ることができれば、苦しみから逃れられます。男性に苦しめられる人は、男性の本質を知るべきです。恋愛に苦しめられている人は恋愛に関して知るべきです。自分をコントロールできない人は自分を知るべきです。




感情に振り回されるから不幸になる


人は、執着するものや依存するものにコントロールされます。アルコールに依存している人間は、アルコールが彼の人生をコントロールするようになるのです。

あなたが恋愛に依存していれば、あなたは恋愛に振り回されるでしょう。ある特定の男性に恋愛回路ができているのなら、その男性に心をコントロールされることになります。

その男性が自分に興味がなくなればつらい思いをし、その男性が自分に笑顔をくれ、愛していると言ってくれれば嬉しくなります。

★ では、恋愛を楽しむにはどうするべきでしょうか?

それは恋愛に依存しないことです。
お酒を楽しめる人はお酒が好きですが、お酒に依存しません。それと同じで、恋愛に依存しないという姿勢が大切なのです。あなたが好きになった男性に執着しなければ、その男性に人生をコントロールされることはありません。

短期間の感情をコントロールできない女性も多く、たとえば、恋人に理不尽なことをされると、怒りを彼に伝えたくて仕方がなくなる人がいます。自分の正当性を伝えたくなるのです。

この「一瞬に起きた怒りの感情を相手に伝える行為」ほど、恋愛関係を壊すものはありません。二人で怒りをぶつけ合い、ついに冷えた関係になります。


★ 恋愛は正しさよりも、彼がどう思うかが重要

世の中でどちらが正しいかなど、どうでもいいのです。彼がどう思うかが、恋愛関係では重要なのです。しかし、それに気づいていない女性は多い。自分の正当性を伝え続け、彼がうんざりして離れてしまうのです。

短期間の欲望に勝てない女性も多い。彼と一緒になりたいという欲で、安易に彼に抱かれ、都合のいい関係になったり、寂しさを我慢できずに浮気をしたりします。

また駆け引きで、ここで連絡をしてはいけないと分かっていながら、衝動的な不安に取りつかれ、彼に連絡してしまう。不毛な恋愛と分かっていながら、彼の言葉に操られ、何度も関係を持ってしまう。これらの行動をとる女性は苦しむでしょう。

またあなたは、ときに何かを捨てる必要性に迫られるもしれません。仕事と恋愛が強く関係しているとき、あなたは両方を失うかもしれない危機に直面することがあります。

たとえば、恋人が職場の同僚だったり、仕事上でのパートナーだったりすることはよくあります。
そして恋愛関係が崩れると同時に、仕事もうまくいかなくなります。駆け引きをしたくても、仕事上でどうしてもやりとりしなくてはならなかったりします。そのとき、どちらも捨てられないという女性もいます。

しかし、ときに両方を捨てないでいると、両方とも失うことがあります。泥沼ともいう苦しみから、抜け出せなくなることがあるかもしれません。
そのとき、どちらかをあきらめる、捨てるという思い切りが必要とされるのです。人によっては、この「あきらめる」「捨てる」が苦手です。しかし、ここでばっさりと捨てることで、あなたはもう一つを得られる可能性が高まります。

感情を飼いならすのは難しい。無理やりコントロールしようとしても苦しむだけです。そこで、感情をコントロールするためのコツをお教えしましょう。


自分を観察すること


自分が怒っているとき、恋愛回路ができて苦しいときは、自分の心を観察することです。どのように心が動いているのか、ノートに書いてもいいかもしれません。

たとえば、人は誰かに理不尽に傷つけられれば、まず仕返しとして、その相手をどうやって傷つけてやろうかと考えます。そして同時に、自分の正当性を主張しようとするでしょう。

相手とのやり取りを想像し、それに対して再び自分の出方を考える。
こうして心が動いている間は、感情に自分がとらわれています。
でもそこで、「あ、私は今、怒っている」と気づくことが大切です。



感情との付き合い方を変えること


今までと少しやり方を変えるだけで、感情とうまく付き合えるようになることがあります。

たとえば、職場の人に対し腹が立つことがあれば、その日はその相手と少しだけ挨拶を交し、会わないようにする、というように。

男性に理不尽なことをされたり、突然に別れを言われたとき。女性は感情的に行動してしまいがちです。ですが、そうしないために、たとえば、すぐに彼のメールアドレスを消してしまったり、電話番号を消してしまうといいでしょう。

ワンアクション面倒なことが入ると、人はそれをしにくくなります。買い物依存症の女性がクレジットカードを持たないように、ワンアクション面倒になるようにするという行為は使えます。

もうひとつは、感情的に振る舞わなかった場合、あなたはその報酬を受け取るということを知ります。たとえば、あなたが感情的に彼との関係を壊さなければ、あなたは彼と良好な関係を築けます。このときあなたは、「感情的な行動をしなくてよかった」と思うでしょう。
この報酬こそが、感情的に振る舞うのをやめさせるのです。


「人は満足しない」ということを知ること


人は、「何か足りないものを探しなさい」「現状に満足してはいけない」というように、遺伝子にインプットされているようです。

満足を知らない人は、どんなに経済的に潤っていても、何を得ても、苦しむでしょう。
念願の彼と付き合っても、やがて彼に不満を覚え、さらに要求します。
最初は一緒になりさえすれば満足だったはずなのに、「連絡をあまりくれない」と不満を感じ、今までどうでもよかった「だらしないところをなんとかしてほしい」という要求が生まれます。

彼が仕事で忙しくなって時間を割けなくなると、「かまってもらえない」と苦しむ。
仕事で忙しくなった彼を理解することより、自分の寂しさを満たすことで頭がいっぱいになってしまう。満足することを知らないあなたを幸せにするには、不可能に思えます。


★ あなたが満足するために知っておくべきことは、人間の心に潜む欲求はすべて満たせないということです。

それは「全てが手に入るわけではない」というあきらめ、「出会った人とは必ず別れる」というあきらめ、「全ては一時的で次々と変わっていく」というあきらめです。そして「手に入れたもので満足するものはない」というあきらめでしょう。

一つずつ簡単に見ていくと、「全てが手に入るわけではない」は、たとえば、手に入らない男性もいるということです。それはさまざまな理由があるからでしょう。

「出会った人とは必ず別れる」は、今、目の前にいる恋人との関係も永遠に続くことはないということです。たとえ結婚し、長く親しい関係が続いたとしても、どちらかが死んだ時点で別れることになります。私たちが死ぬときには、この世の全てと別れなければなりません。

「全ては一時的で次々と変わっていく」は、恋人という関係も、親子という関係も、ありとあらゆる関係は、どんどん変わっていくということです。もしそれが変わっていないように見えるのであれば、それはそうならないように努力しているのです。

そしてあなたもどんどん歳をとっている。あなたの肉体的な魅力も、日々落ちています。
去年使えたあなたの男性を落とす戦略は、今年は効かなかったりします。数年前まで引っ張りだこだった女性タレントが、今ではすっかり飽きられてしまっているようにであります。

「手に入れたもので満足するものはない」は、先ほど説明したように、あなたは決して満足することがないようにできているということです。この世界に完全はありません。完全だと思って付き合いはじめても、やがて完全でなくなります。

もしあなたがそれに満足したら、あなたはそのことを忘れ去るということでしょう。
家で便利に動いている家電品を、普段忘れているように。

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